本講義では、東南アジア諸国における「①言語政策」「②東南アジアにおける外国語としての日本語」「③役割語」という3つのテーマを設け、各テーマにおけるいくつかの論点を取り上げて考察する。

 

Part①「言語政策」

中国語、英語、日本語などの外来言語及びその文化がいかに東南アジア諸国の社会に浸透し、影響を与えているかを学ぶ。多言語社会の先進国であるシンガポールとマレーシア、そして言語統一によって国民の団結心を生み出すことに成功したタイを例として取り上げ、各国における言語政策を対照し、比較する。

 

Part②「東南アジアにおける外国語としての日本語」

戦時から現代に至るまでの日本語教育の歴史的背景、及び現在の日本語教育の状況と今後の課題について考察する。さらに、日本語が東南アジア諸国の現代社会においてどのように位置づけられているかを見ていく。

 

Part③「役割語」

言語は社会の変容によって変わっていくものであり、言語使用がその時代の社会を反映していることは言うまでもない。本講義では「役割語」という日本発の研究分野の枠組みから、東南アジア言語の代表としてタイ語を取り上げて分析することを試みる。