先端融合工学の研究分野との学際研究により三重地域圏の食品、化粧品、医薬品産業などにおける新たな技術・製品を生み出すためのキーテクノロジーである「応用生物化学」に関する専門知識を修得することを目的とする。「応用生物化学」とは、生物化学の学理と技術を究明し、その成果を産業界に応用することを目指す学問領域であり、本特論では、「微生物を用いた物質生産」、「生物触媒を用いた物質変換」など、生物を利用した物質生産と物質変換に焦点を当てて応用生物化学に関する専門知識を理解させる。また、微生物発酵を活用したバイオマス生産、生体触媒の産業利用、微生物を用いた環境修復など応用生物化学の実用化事例についても解説する。以上のように、本講義では、既存産業との融合により新たな産業領域を構築するための基幹技術として有望視されている「応用生物化学」を大局的に理解させる。

• 苅田修一: 苅田 修一